
Program & Tickets
プログラム/チケット情報
室内楽プロジェクト Akiko Plays MODERN with Friends ~中欧の旅
- 日時
プログラム
- コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7
- リゲティ:無伴奏ヴィオラ・ソナタ〈ヴィオラ:赤坂智子〉
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- スルンカ:アプリボワーズ・モア〈ヴァイオリン:諏訪内晶子〉
- マルティヌー:ピアノ五重奏曲第2番 H. 298
チケット
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2025年9月6日(土)10:00~
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2025年9月13日(土)10:00~
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CLASSIC & MODERN 2公演セット券〈 一般 〉
※2公演セット券はジャパン・アーツぴあのみで受付
【2公演セット券の座席について】
このチケットの座席は、MODERN小ホールの座席で選択いただけますが、CLASSIC大ホールの座席は、小ホールでお選びいただいた席の同等の席が自動的に割り当てられます。
・列は同じ列が割り当てられます。
例:MODERN小ホール5列目を選択→CLASSIC大ホールも5列目になります。
・席番はセンター席から数えて同じ場所が割り当てられます。
例:MODERN小ホール、センターの11~12番を選択→CLASSIC大ホール、センターの18~19番になります。
例:MODERN小ホール、中央ブロック下手通路側の席6番を選択→CLASSIC大ホール、中央ブロック下手通路側の席13番になります。
引換券が発券されますので、公演当日、ホール入口前に設置されたチケット引換窓口にて引換券ご提出ください。CLASSICとMODERN2公演のチケットを引換させていただきます。- Web
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お求めのタイミングにより購入ページが異なります。ご注意ください。
2025年9月6日(土) 10:00~11:00
ジャパン・アーツぴあオンラインチケット先行発売(ブロック選択)
※ブロック選択購入のみ
2025年9月6日(土) 11:00以降
ジャパン・アーツぴあオンラインチケット先行発売(座席選択)
※座席を指定してご購入いただけます
2025年9月13日(土) 10:00~
一般発売
※座席を指定してご購入いただけます
- Tel
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ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
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各日券〈 一般 〉
- Tel
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ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
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各日券〈 シニア 〉
- Tel
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ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
*シニア・チケット:65歳以上の方はS席¥8,100、A席¥4,500でお求めいただけます。
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U25学生(25歳以下)対象公演
25歳以下の方は、【AKIKOシート】をご購入いただけます
*対象:S席・A席
*ジャパン・アーツぴあでのみ受付
*公演当日、年齢が確認できるもの〈学生証・保険証など〉を拝見します。
〈年齢証明がない場合は一般料金との差額を頂戴する場合がございます。〉横浜公演《AKIKOシート》とは
若い世代にもクラシック音楽をより身近に感じてもらえるように、社会人学生を除く25歳までの学生を対象とした特別割引チケットです。
- Tel
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ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
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*車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。〈ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付〉
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プレイガイド
公演紹介
大気の中を軽やかに移動する音楽
ハンガリーとチェコ。これらの地域は、長きにわたってハプスブルク家の支配のもとにあった。もちろん、住民には一定の地位が与えられており、だからこそプラハでもペシュト(現在のブダペストのドナウ川左岸)でも、華やかな文化が花開きはした。しかし、それでも彼らは納得しなかった。
―――ハプスブルク家から、オーストリア帝国から、ドイツ語から脱すること。
この悲願を、彼らはたびたび音楽という、かたちのない、しかしだからこそ大気の中を軽やかに移動し、するりと人の中に入り込むことのできる媒体に託した。結果としてその音楽は、故郷に対する誇りと、そしてまだ見ぬ自由へのあこがれの中で、独特のくすんだ色合いをたたえることになったのだった。
「クラシック」(2 月2 8 日) と題された日に取りあげられるのは、まさにそんな音楽の数々だ。チェコの西部であるボヘミアを代表するドヴォルザーク作品、そしてチェコの東部モラヴィアを代表するヤナーチェク作品。チェロを欠いた特異な編成の弦楽三重奏である前者と、スラブ民謡を基にした後者、それぞれの「訛り」に浸ったあとでは、帝国の中心ウィーンから中欧を逆照射するシューベルトの五重奏は、必ずや今までとはちがった響きに感じられることだろう。
一方、「モダン」(2 月2 6 日) の前半は、共にブダペストの音楽院で学んだコダーイとリゲティという、20世紀ハンガリーを代表する両巨頭の作品。2つの弦楽器の綾から濃厚な土の香りが漂ってくる前者、そして微分音を用いた独奏がルーマニアからバルカン半島に至るさまざまな民族音楽と触れあってゆく後者には、異なったかたちで「中欧」が封じ込められていよう。さらにこの日の後半で奏される「さまよえるチェコ人」マルティヌー作品、20世紀末に再度の独立を遂げた後のチェコを代表するスルンカ作品は、伝統との新しい向き合い方を示す音楽だ。
諏訪内晶子というプリズムを通して、中欧音楽の魅力を再発見する2日間。
沼野雄司(音楽学)